top of page

彩色宇宙

  • 執筆者の写真: 新美桂子
    新美桂子
  • 2022年9月22日
  • 読了時間: 1分

更新日:2022年9月25日

真夏の オレンジ色の

浮かれた街 たちまち色づき

黄色い 子どもの声が 陽射しに 溶け込んでた


裸足の 季節はめぐり

虹色の坂を 猫が転がる

真昼の 海辺の空に一粒 真珠の月を見る 夕凪 ピンクの雲が 誘うリズム 時々スコール 黄昏 燃えるような踊り子の眼差し 琥珀色 人魚の涙 Sana Sana Colita de Rana.

(治して治してカエルのしっぽ) カエルの声 クァックァッ

椰子の木陰で 真っ赤な眼を光らせ ぬかるみを越え 渚を夢見る 夜更けの サインライトを浴びて 眩しい顔 白く照らす 窓越しから聞こえる 笑い声と 生まれたての 音楽 遠くで 青光る丘 ねずみ色の 寝ぼけた部屋から 見渡す 黄金の朝 行き交う カモメの群れ 昔 誰かに聞いた 呪文のような 言葉が溢れて Sana Sana Colita de Rana. 波打ち際に すっと消えた音楽 常夏からの音楽  星降る街角の声  クァックァックァックァッ 繰り返す喜び



                                  

初演:2019年7月30日 豊洲シビックセンターホール ヴォクスマーナ第42回定期演奏会

再演:2023年1月28日 横浜みなとみらいホール小ホール

   Just Composed 2023 Winter/Spring in Yokohama -現代作曲家シリーズ-

演奏:ヴォクスマーナ、西川竜太(指揮)

作曲:伊左治直

 
 

最新記事

すべて表示
機関二人猩々(三軒茶屋篇)

雨乞い、五穀豊穣、商売繁盛の御利益を得る為、 ここに参詣に向かう者たちの往来で賑わう、三軒の茶屋があった。 ある夜 お告げの夢を見て、その地で酒を売り始めた私は、 いつしか財を成し、魅惑の飲み屋街を築き上げた。 バラックの群れに 赤提灯 闇市の名残 三角地帯...

 
 
中川温泉 〜中川俊郎還暦祝いのための

TO・SHI・O(俊郎)― 都市を、喧騒を離れ、 神奈川の奥地へと導かれ… はやる気持ち、乗り込んだ小田急線、 新松田駅に降り立ちひと呼吸… そこからバスに揺られ60分、 丹沢湖にほど近い山あいの温泉場へと赴けば… 沸き上がる泉と創作意欲、ここは“フォンタナ”の街...

 
 
地震だ爺さん (共作:安野太郎)

地震だ爺さん 気の触れた婆さん 焦る母さん 動じない父さん 走る姉さん 流される兄さん どの新聞も一面に管さん 緊急事態 鳴り響く速報 地盤沈下 液状化現象 津波警報 全力で逃走 そんなときも君のこと妄想 大地割れる 漏れるベクレル 町が揺れる 壁にもたれる...

 
 
bottom of page