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砂漠の足踏みミシン

  • 執筆者の写真: 新美桂子
    新美桂子
  • 2022年9月21日
  • 読了時間: 1分

更新日:2022年9月25日

キャラヴァンの群れをはぐれて

僕はあてどなく

夜明けの幕間を縫って

爪先までほつれた嘘を繕えば

ツギハギだらけの胸が疼く

僕の宇宙はアネクメネ

ホラ見てあちこちに蟻地獄

つむじ風も立ち往生

へそ曲がりの道には戻れない


太陽の歯車が動き出し

砂山を駆け抜けた駱駝が息をついて

踏み込んだ

千鳥足のまま

点々と続く 繋がる

シルクの旅路へと



                                  

初演:2019年4月24日 杉並公会堂小ホール 低音デュオ第12回演奏会

再演:2020年12月23日 トーキョーコンサーツ・ラボ 低音デュオ第12回演奏会

再演:2021年6月27日 ロームシアター京都パークプラザ3Fロビー ゆかいな低音デュオ

再演:2021年12月18日 静岡音楽館AOI  低音デュオ ホリデー・パフォーマンス Vol.8

演奏:低音デュオ(バリトン:松平敬、チューバ:橋本晋哉)

作曲:新美桂子


 
 

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